(ブルームバーグ):ケン・グリフィン氏率いるヘッジファンドのシタデルは、一部のアナリストを含む投資部門の社員に対し、最長2年間の競業避止契約を求めている。同業他社への転職を禁じるもので、マルチストラテジー型ヘッジファンド業界でも特に厳しい条件となっている。
事情に詳しい関係者によると、転職を禁じる期間は社員の報酬総額に連動する。ポートフォリオマネジャーやアナリストは報酬が高いほど、その期間も長くなる。これは異例の措置だ。アナリストは最低でも1年間、同業他社への転職を禁じられる。
シタデルの広報担当者はコメントを控えた。
約710億ドル(約11兆3000億円)を運用するシタデルは、業界でも特に厳しい雇用契約で知られる。2020年にはポートフォリオマネジャーの競業避止期間は平均1年だったが、繰り延べ報酬の受け取りを条件に、18カ月間にわたり同業他社への転職を禁じられるケースもあった。昨年初めには一部の契約で、競業避止期間を21カ月に延長した。
マルチストラテジー型ヘッジファンドでは、運用資産の拡大に伴って人材獲得競争が激化している。各社は人材をつなぎ留めるため、競業避止契約に加え、賞与の受け取り後、一定期間内に退職した社員に返還を求めるなどの措置を講じている。
人材紹介会社ケネディ・グループの創業者ジェイソン・ケネディ氏によると、経験の浅い若手は、こうした契約条件が将来に及ぼす影響を十分に理解していない可能性がある。転職を希望するアナリストでも、競業避止期間が長ければ、採用候補として検討すらされないことがあるという。
「2年間も転職を禁じられれば、事実上キャリアをつぶしかねない。仕事を離れる期間が1日長くなるごとに、市場価値は下がっていく」と同氏は述べた。
原題:Citadel Imposes Two-Year Non-Competes Even on Some Analysts(抜粋)
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