7月の米中古住宅販売件数は3カ月ぶりの低水準となった。住宅価格と住宅ローン金利の高止まりが引き続き住宅市場の重しとなった。

販売件数の低迷は、活気を欠く住宅市場の現状を浮き彫りにしている。住宅価格の高止まりに加え、今年に入って住宅ローン金利が上昇したことで、多くの購入希望者が様子見を続けている。中古住宅市場は2022年終盤以降、年率換算で約400万戸付近で低迷しており、持続的な回復のきっかけを待つ状況が続いている。

パンテオン・マクロエコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、オリバー・アレン氏はリポートで、「金融政策が引き続き比較的引き締め気味で、労働市場が低迷し、消費者心理も弱く、移民政策の厳格化によって人口増加も抑制される限り、住宅市場が大幅に回復する可能性は低い」と指摘した。

ここ数カ月は、住宅ローン金利と住宅価格の双方が住宅購入者にとって厳しい方向に動いた。30年固定住宅ローン金利は2月末にイラン戦争が始まって以降上昇を続け、直近では6.81%と、約1年ぶりの高水準となった。

中古住宅の販売価格中央値は前年同月比2%上昇し、43万4100ドル(約6900万円)となった。7月としては過去最高を更新し、2023年夏に始まった前年比での価格上昇が続いている。

NARが4日発表したデータによると、4-6月(第2四半期)の中古住宅価格は前年同期比1.5%上昇した。在庫は引き続きコロナ禍前の水準を下回っている。

7月の中古住宅在庫は154万戸と、前年同月比0.6%減少した。

マイケル・マッキー記者が中古住宅販売についてリポート

住宅の値ごろ感を巡る状況には明るい材料もある。ファースト・アメリカン・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、マーク・フレミング氏は最近のブログで、家計所得の伸びがおおむね住宅価格の上昇を上回っているため、昨年と比べると住宅取得能力の悪化は和らいでいると指摘した。ただ、最近は住宅ローン金利の上昇により、その改善効果の一部が打ち消されているとの見方を示した。

NARが11日に公表した「住宅アフォーダビリティー指数」は前年同月比5.1%上昇した。同指数は、一般的な世帯の所得が販売価格中央値の住宅を購入するための住宅ローン審査基準を満たしているかを示す。

地域別では、全米最大の住宅市場である南部の中古住宅販売件数が前月比3.1%減少し、4カ月ぶりの低水準となった。中西部は2%減少した。一方、西部は横ばい、北東部は増加した。

7月の販売に占める初めて住宅を購入する層の割合は29%と、前月の33%から低下した。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Previously Owned Home Sales Decline to Three-Month Low (1)(抜粋)

(統計の詳細やエコノミストのコメントを加え、更新します)

--取材協力:Mark Niquette、Laura Yin.

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