オーストラリア準備銀行(中央銀行)は11日、主要政策金利を据え置いた。失業率の上昇と不動産市場の低迷が経済活動を十分に抑え、インフレの沈静化につながると見込んでいる。

準備銀は、広く予想されていた通り、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を4.35%に据え置くことを決めた。金利据え置きは2会合連続。準備銀は約5年にわたり、インフレ率を2-3%の目標レンジの中央値まで低下させることができていない。

準備銀は会合後の声明で「高インフレが定着しないよう引き続き注力している」と表明。「金融政策はやや景気抑制的と判断されている」とした上で、上振れリスクが顕在化した場合の利上げを含め、「インフレ率を持続的に目標へ戻すために必要と判断する措置を引き続き講じる」とした。

準備銀は今年最初の3回の会合で利上げを実施しており、今後は政策金利を据え置くことができるのか、それとも一段の引き締めが必要かを見極めようとしている。不確定要因となっているのが、世界的なエネルギーショックを引き起こし、原油価格を高止まりさせているイラン戦争の終結に向けた協議が行き詰まっていることだ。

オーストラリアの4大銀行はいずれも、準備銀の金融引き締めは終了し、しばらく政策金利を据え置いた後、金融緩和に転じるとみている。ウエストパック銀行のルーシー・エリス氏は、借り入れコストの上昇と不動産投資家向け税制優遇措置の終了が住宅市場の重しになっていると指摘。財政政策と金融政策が足並みをそろえることで、強力な効果を発揮するとの見方を示した。

原題:Australia Holds Key Rate to Counter Elevated Inflation Pressures(抜粋)

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