ジェフリーズはアップルの投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた。市場ではアップルに対する慎重な見方が広がりつつある。

アナリストのエジソン・リー氏は、アップルの「iPhone」事業の先行きを懸念しており、特に平均販売価格(ASP)を長期的に引き上げる力に疑問を呈している。

同氏はサプライチェーン調査で「アップルは歩留まりの低さを理由に、20周年記念モデルとなる全面ガラス仕様のiPhoneの計画を取りやめたことが示唆されている」と指摘。「これは、iPhoneに新たなフォームファクターを導入し、ASPの引き上げにつなげるのが、想定以上に難しいことを示している」と述べた。

アップルの広報担当者は、通常の営業時間外だったため、ブルームバーグ・ニュースのコメント要請に直ちには応じなかった。

リー氏は、アップルが来月発表すると見込まれている折り畳み式iPhoneについて、今後数年間は「ASPと利益率を押し上げる唯一の重要な要因になる」と指摘した。ただ、メモリーチップなど主要部品の価格が急騰しているため、製品価格は高額にならざるを得ず、「これほど高価なスマートフォンは、依然としてニッチな製品にとどまると考えている」と述べた。

ジェフリーズはこれまでアップルの投資判断を「ホールド」としていたが、今回の引き下げに合わせて目標株価も285.56ドルから263.66ドルへ引き下げた。アップル株の前週末8日の終値は313.33ドル。

ブルームバーグがまとめたデータによると、アップル株に「売り」に相当する投資判断を付与している証券会社は現在6社となっている。これは2012年以降の最多タイ。先月にはキーバンク・キャピタル・マーケッツも、需要とバリュエーションへの懸念を理由に、「アンダーウエート」に引き下げた。

ブルームバーグが集計したコンセンサス投資判断(買い・中立・売りの比率を反映した指標)は5点満点中3.88と、2019年以来の低水準となっている。買いを推奨するアナリストの割合は60%を下回り、90%以上の証券会社が買いを推奨するマイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、エヌビディアといった同規模の大型ハイテク株を大きく下回っている。

アップル株は10日取引で、一時2.8%下落した。8日の終値時点では、直近高値から約8%下落している。足元の株価下落は、四半期決算で部品不足を理由に売上高見通しが市場期待を下回ったことを受けたものだ。

原題:Apple Cut at Jefferies on iPhone Worries as Sell Ratings Pile Up(抜粋)

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