今年1月にアメリカ中西部・ミネソタ州で移民当局の職員が取締り中に発砲し、女性が死亡した事件で、女性の遺族がトランプ政権などを提訴しました。

この事件は今年1月、ミネソタ州・ミネアポリスでICE=移民・税関捜査局の職員の発砲を受け、37歳の女性が死亡したものです。

女性の家族は1日、「職員が過剰に武力を行使し、市民に認められた抗議する権利を侵害した」などとして、アメリカ政府や発砲した職員らを相手取り、州の連邦地裁に損害賠償を求めて、2件の訴訟を起こしました。

訴状によりますと、事件当日、女性は車で息子を小学校に送った帰りに移民当局の取締りを目撃。これに抗議し、近隣住民に知らせるためにクラクションを鳴らしたということです。

これまで政府は「女性が車で職員をひき殺そうとしたため、発砲した」と主張していましたが、遺族は訴状で「他の人に差し迫った危険を生じさせていなかった」と反論しています。

訴訟について、弁護士は「非道で憲法にも違反する職員の武力行使について責任を追及する」と説明。移民の取締り作戦そのものについても責任を問うとしていて、「見て見ぬふりをすることを拒んだ住民までもを黙らせようとした」と主張しています。

ミネアポリスではこの女性に続き、男性も移民当局の発砲により死亡していて、これをきっかけに移民当局に対する抗議が全米で広がりました。