(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、インフレを鈍化させるためにさらなる利上げが必要かどうかを政策当局者が判断するには、さらに時間を要する可能性があると述べた。
ジェファーソン副議長は、インフレ率があまりにも長期にわたり高過ぎる状態にあり、高止まりが続くリスクがあると警告した。一方、自身を含め、FRB当局者らは一連の経済ショックへの対応を迫られており、次の措置を決定する前に今後発表されるデータを慎重に見極める必要があるとも述べた。
ジェファーソン副議長は1日、バージニア州シャーロッツビルで講演。「先行きを見据えると、今後の政策調整はデータの傾向、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に検討した上で決定すべきだと考えている」と述べた。「同僚と私はそれぞれ独自に判断を下す必要があり、それにはさらに時間がかかる可能性がある」と続けた。発言内容は事前原稿に基づく。

ジェファーソン副議長の発言は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が9月29日に示した見解と重なる。ウィリアムズ総裁は、FRBが9月に利上げを決定したことを受け、追加利上げを検討する緊急性はないと述べていた。
今週初めのフェデラルファンド(FF)金利先物の価格に基づくと、投資家は10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが行われる確率を約70%とみていた。ウィリアムズ総裁の発言と10月1日発表された新たなインフレ指標を受け、その確率は低下し、35%を割り込んだ。
FOMCは9月15、16の両日に開いた定例会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ、年内に追加利上げを実施する見通しも示した。
ジェファーソン副議長は講演で、最近の利上げについて、長期的なインフレ期待がしっかりと抑制された状態を維持するための重要な一歩と位置付けた。また、経済活動と労働市場はいずれも引き続き堅調だと付け加えた。
「9月会合以降、イールドカーブ全体で利回りがさらに上昇しており、投資家が変化するマクロ経済環境を評価し直しているのがうかがえる」と述べた。
経済全体に波及しているショックとして、ジェファーソン副議長はエネルギー価格の上昇、急拡大するAIブーム、関税を挙げた。
「こうしたショックの一つ一つを個別に検討する余裕はない」とジェファーソン副議長は述べ、「むしろ、2つの責務に基づく目標の達成に向けて政策を決める際には、重なるショックが経済全体に及ぼす影響を考慮しなければならない」と続けた。
原題:Jefferson Says Fed May Need More Time to Weigh Next Move (1)(抜粋)
(ジェファーソン副議長の発言を加え、先日のNY連銀総裁の発言など背景情報を追加します)
--取材協力:Maria Paula Mijares Torres.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.