イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、AIブームの後で調整に入る可能性があり、それによって引き起こされる金融市場へのショックに英国は備える必要があると警戒感を示した。

ベイリー氏は1日放送されたBBCのインタビューで、AI分野に資金が流入し、資産価格が押し上げられている中で、英中銀は状況を「非常に注視している」と述べ、「現在は誰もが勝者になると織り込まれている」と指摘。「過去を振り返れば、誰もが勝者になるわけではない」と語った。

ベイリー氏によると、英中銀は市場にもたらされるショックへの対応に備えているほか、金融システムの強靱(きょうじん)性を確保していく。

AIブームの持続性を巡っては、世界的に激しい議論が交わされている。AIが猛烈な勢いで成長を続けるとの前提の下で、数兆ドル規模の新たな富が生み出されてきた。ただ、AI企業間の激しい競争や金利の上昇、データセンターに対する世論の反発の高まりが懸念を招いている。

英中銀は9月30日に公表した年2回のシステミックリスク調査で、AIを巡るリスクを挙げた回答者が過去最多となった。ベイリー総裁はBBCに対し、AIは脆弱(ぜいじゃく)性を見つけ出す強力な手段になっていると指摘した一方で、「悪意ある者の手に渡れば」、潜在的に「非常に強力な武器」になり得ると述べた。

原題:BOE’s Bailey Warns AI Boom Could Trigger Market Shocks

(抜粋)

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