カナダのオンタリオ州教職員年金基金(OTPP)は今年上期の運用収益率が9.5%となった。イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発・AI企業スペースXの新規株式公開(IPO)が寄与した。

ジョー・テイラー最高経営責任者(CEO)は10日の発表文で、ベンチャー・グロース分野や上場株式、インフレ感応資産への投資がリターンを押し上げたと説明した。純資産は3032億カナダ・ドル(約34兆5600億円)に増加した。

OTPPは2019年、ベンチャー・グロース部門の第1号案件として、スペースXに投資した。スペースXは6月に過去最大規模のIPOを実施し、現在の時価総額は1兆8000億ドルに達している。

これが上期の好調なリターンに「大きく寄与」したと、OTPPは明らかにした。ベンチャー・グロース企業への投資は現在、資産全体の9%を占め、昨年末の6%から上昇した。

トロントに本拠を置く同基金は、2025年にプライベートエクイティ(PE)部門で16年ぶりの損失を計上したことを受け、PE投資戦略を見直した。ポートフォリオ全体に占めるPEの割合は16%と、昨年末から3ポイント低下した。一方、上場株式の比率は18%から21%に上昇した。

原題:SpaceX Windfall Leads Ontario Teachers’ to 9.5% First-Half Gain(抜粋)

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