(ブルームバーグ):米ノースカロライナ大学(UNC)の基金運用法人が、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発会社スペースXに初めて投資したのは、15年余り前だった。
事情に詳しい関係者によると、ベンチャーキャピタルを通じたこの初期投資が奏功し、UNC基金の運用リターンは今年30%を超えている。
米大有数の運用成績を誇るUNCの基金は、創業間もないスタートアップに投資してきた一部の大学が、投資先の評価額上昇から大きな利益を得ている状況を象徴する事例だ。
ウィルシャー・トラスト・ユニバース・コンパリソン・サービスによれば、運用資産5億ドル(約790億円)超の大学基金は今年6月までの1年間で18.9%(手数料控除前の中央値)のリターンを上げた。
対話型AI「ChatGPT」を展開するOpenAIに早くから投資していたミシガン大学の基金は、この中央値を上回るリターンを得たと見込まれている。
ウィルシャーのシニアバイスプレジデント、マイケル・ラッシュ氏は「大化けした銘柄を持っているか、持っていないかのどちらかだ」と述べた。ウィルシャーによると、大学基金の運用益は2021年を除けばここ10年間で最高となっているが、運用成績には大きなばらつきがある。
スペースXが6月に実施した史上最大規模の新規株式公開(IPO)は、10年以上前から投資していた大学基金の運用成績を大きく押し上げた。
テクノロジーやエネルギー分野を投資先としてきた大学にとって、好調な運用リターンは、連邦政府による研究資金削減の脅威や学生数の減少、低調なプライベートエクイティー(PE、未公開株)運用成績による財務面の負担を和らげる可能性がある。
ウィルシャーのデータによれば、大規模な大学基金のリターンは14.5-20.5%。全ての基金では手数料控除前の中央値で12.7%のリターンだという。各大学は今後数週間から数カ月にわたり、それぞれの基金運用成績を発表する。
原題:A SpaceX Bet Shows Colleges Winning From Early-Stage Investments(抜粋)
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