7月の米雇用統計では、雇用者数が予想外に減少し、6月と5月分はいずれも下方修正された。今年初めに異例の強さを示していた労働市場が、想定よりも軟化していることが示唆された。

市場関係者のコメントは以下の通り。

◎ウィルジー・アセット・マネジメントのブレント・ウィルジー氏:

単に予想より大幅に弱かっただけでなく、雇用は7月に削減されたことが示された。一方でインフレはなおも高止まりし、定着しつつあるため、連邦準備制度理事会(FRB)にとってこれは謎だろう。

◎ミシュラー・フィナンシャル・グループのマネジングディレクター、トム・ディガロマ氏:

雇用者数の伸びがマイナスになったのは完全に予想外だ。9月の米利上げはないだろう。

◎ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのリンゼー・ロスナー氏:

最終的な決め手はこれから発表されるインフレデータになるが、雇用の伸び減速は9月の金利据え置き論を補強する材料になる。

◎ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ氏:

きょうまでは、労働市場が非常に堅調だったため、根強い高インフレに対処するには米連邦準備理事会(FRB)が利上げするしかないと多くの人がみていた。しかし、今回の統計はそうではないことを示している。

◎ eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏:

インフレはなお懸念材料だが、きょうのデータは政策当局者に拙速な対応を避ける材料を与え、投資家にはリスク選好を強める余地を与えたのかもしれない。

◎モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのエレン・ゼントナー氏:

インフレ統計が予想より強い場合、労働市場の冷え込みだけでは、連邦準備制度理事会(FRB)内の利上げ主張を静めることも、FRB外の利上げ観測を後退させることもできないかもしれない。

◎ブラックロックのシニアポートフォリオマネジャー、ジェフリー・ローゼンバーグ氏:

今回の雇用統計を軽視することには慎重だ。雇用者数が下方修正されており、労働市場の弱さを示している。市場もこれを無視しておらず、短期債が上昇する中で、利上げの確率は低下している。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.