米国はメキシコ中西部ミチョアカン州での政府業務を停止した。これを受け、同州からの米国向けアボカド輸出に影響が及んでいる。

5日に発効した停止措置について、在メキシコの米大使館・領事館は、「米国の利益に対する脅威」が理由だと発表した。メキシコのアボカド輸出に携わる生産者・包装業者団体APEAMは声明で、同措置により、輸出を承認する米国の規制当局職員の業務が直接影響を受けると説明した。

米国は、世界最大のアボカド生産・輸出国であるメキシコに供給の大半を依存している。米農務省によると、米国は2025年にメキシコから110万トンのアボカドを輸入し、輸入量全体の80%強を占めた。輸入額は32億ドル(約5070億円)余りに上った。

ラボバンクのシニアアナリスト、デービッド・マガニャ氏によると、ミチョアカン州はメキシコのアボカド生産量の約75-80%を占める。米国での供給への影響を左右する最大の要因は、同措置がどの程度続くかだという。この時期はペルー産や米カリフォルニア州産のアボカドも市場に供給されているほか、メキシコ第2のアボカド生産地であるハリスコ州も現在は米国向け輸出が認められている。

マガニャ氏は、「停止措置が一時的なものであれば、こうした代替供給源が不足を緩和し、価格上昇圧力を抑えるだろう」と述べた。

ミチョアカン州のラミレス・ベドヤ知事は5日遅くの声明で、検査業務の一時停止について、「最近の治安対応を受け、職員の安全を確保するための予防措置だ」とし、州政府は米政府と連絡を取り合っていると説明した。

24年にも農業検査官の安全を脅かす事件を受け、ミチョアカン州からのアボカド出荷が停止されたことがある。措置は約1週間続いた後、両国が輸出再開で合意。22年にも同様のケースが発生している。

APEAMは、引き続き米農務省と連絡を取り合っており、現時点では4日までに米当局者立ち会いの下で受け入れられたアボカドだけが輸出可能だと説明した。

米農務省に輸入の現状に関し問い合わせたが、直ちには回答しなかった。

原題:Avocados at Risk as US Halts Government Work in Michoacan (2)(抜粋)

--取材協力:Jack Trapanick、Ilena Peng、Carolina Millan.

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