(ブルームバーグ):外食チェーン最大手の米マクドナルドは、約1年ぶりの低い伸びとなった米国事業に「集中力と危機意識」をもたらすため、同事業の責任者を入れ替えた。
4日の発表によれば、マクドナルドは4-6月(第2四半期)の米既存店売上高が0.8%増と、2025年初め以来の鈍い増加にとどまり、アナリストの予想平均も下回った。顧客単価は高価格帯商品の購入増加で上昇したものの、来店客数の減少に一部相殺された。
同社は事業立て直しを主導するため、長年の幹部であるスカイ・アンダーソン氏を米事業部門の社長に起用した。約7年間この職を務めたジョー・アーリンガー氏は退任し、同社を離れる。アンダーソン氏はマクドナルドに26年以上勤務しており、直近では米国事業の最高執行責任者(COO)を務めていた。
第2四半期の米国事業では、相次ぐ新商品の投入で店舗運営が混乱し、サービスのスピードが落ち、顧客満足度が低下した。国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ(W杯)関連を含むマーケティング戦略も、期待外れに終わった。新たなバリュー商品の認知度は十分に高まらず、推奨価格3ドル未満の商品ラインアップを実際に販売した米店舗は全体の65%に満たなかった。
クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は4日のアナリスト向け電話会見で「戦略に問題はない。第2四半期は必要なレベルで実行できなかっただけだ」と述べた。同氏は発表文書で「最大市場である米国で基準を引き上げ、業績改善を加速させたい」と語った。

イラン戦争を一因とするガソリン価格や食品価格の高騰が消費者の家計を圧迫する中、マクドナルドが成長を維持するには一段の取り組みを迫られることを、今回の決算は示している。同社は割安なメニューを前面に打ち出す一方、話題性やポップカルチャーとの連携を活用して来店客を呼び込む取り組みを強化している。
国外の既存店売上高は市場予想とほぼ一致する伸びとなった。ドイツ、オーストラリア、英国、日本での成長が寄与した一方、中国ではマイナスとなった。
原題:McDonald’s Replaces US Boss After Slowest Growth in Over a Year(抜粋)
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