カタールで液化天然ガス(LNG)を積み込んだタンカーがホルムズ海峡を航行中に飛翔体の攻撃を受けた。安全保障情報会社や船舶追跡データで明らかになった。エネルギー輸送の要衝である同海峡を通るLNG輸送に、さらなる混乱が生じる恐れがある。

安全保障コンサルティング会社のバンガード・テックとマリスクスは、攻撃を受けた船舶をLNGタンカー「ガスログ・シャンハイ(Gaslog Shanghai)」と特定した。

英国海事貿易機関(UKMTO)は7月31日、オマーン沖のホルムズ海峡でLNG運搬船1隻が攻撃を受けたと警告していたが、船名は公表していなかった。UKMTOによると、現時点で環境への影響は報告されていない。

ブルームバーグとケプラーがまとめた船舶追跡データによると、同船は7月27日ごろにカタールでLNG貨物を積み込み、31日にホルムズ海峡西側の入り口付近で位置情報の送信を停止した。ホルムズ海峡で攻撃を受けた際には、位置情報を送信していなかったとみられる。同船を運航管理するギリシャのガスログは、営業時間外のコメント要請に直ちには応じなかった。

ガスログの広報担当者は声明で、同船が正体不明の飛翔体による攻撃を受け、船内が停電したことを確認した。負傷者はおらず、飛翔体の着弾で発生した火災は消し止められた。

中東での紛争により、ホルムズ海峡を通るLNGの輸送に支障が生じている。同海峡は世界のLNG輸送量の約20%が通過する重要な航路だ。

7月上旬には、カタールのLNG運搬船がホルムズ海峡付近で攻撃を受けた。世界第2位のLNG輸出国であるカタールは同海峡を通るLNG輸送を3週間にわたって停止せざるを得なくなった。

原題:Tanker Carrying Qatari LNG Struck While Transiting Hormuz (1)(抜粋)

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