(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置いたことを受け、利上げの可能性に備えて事前に積み上がっていた大規模な取引の巻き戻しが進んだ。
市場で注目されていたフェデラルファンド(FF)金利先物8月限では、建玉が初めて100万枚を超え、想定元本は約5兆ドル(約803兆円)に達していた。この規模の大きさは、ウォーシュ新議長の下で2回目となる7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に、市場の不透明感が極めて高かったことを示しており、現在は急速に解消が進んでいる。
TJMのマネジングディレクター兼金利ストラテジスト、デービッド・ロビン氏は、「市場ではFOMCが信認維持のために金融引き締めを行う必要があるとの見方がかなり広がっていた」が、「この取引は見当違いだった。8月限の先物は5秒もかからずに修正された」と語った。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が29日公表したデータによると、この限月の建玉(トレーダーが保有する未決済ポジション)は約14万枚減少した。これはFF金利先物8月限のショートポジション(売り持ち)が縮小、あるいは手じまいされたことを示している。
9月16日の次回政策決定を前に満期を迎える8月限は、ショートを保有する投資家が、7月利上げの可能性が高まれば利益を得られる構図だった。スワップ市場で織り込まれていた7月の利上げ確率は、政策決定直前時点で30%程度だった。
一時は0.25ポイントの利上げ確率がほぼ五分五分となり、利上げの織り込み幅は約12.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大したが、その後は約7bpまで縮小した。
FOMCで政策金利を3.5-3.75%のレンジに据え置く決定が出されると、8月限は大きく値上がりし、ショートポジションは急速に損失に転じた。
原題:Record Fed Funds Short Hedging Rate Hike Unravels After Hold (1)(抜粋)
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