(ブルームバーグ):31日朝の外国為替市場で円は対ドルで159円台半ばと前日夕から急上昇している。政府・日本銀行が海外市場で円買い介入を実施して円は一時1ドル=157円台まで買われた。債券相場は下落が見込まれる。
政府・日銀は30日のニューヨーク外国為替市場で円買い・ドル売り介入を実施した。当局の介入については非公開情報のため、事情に詳しい市場関係者の1人が匿名を条件に明らかにした。これを受けて円は対ドルで一時5月以来の157円98銭を付けた。
SBI FXトレードの上田真理人社長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後にハト派的とみられ、ドルが売り基調になったこと、かつ第2四半期の実質国内総生産(GDP)が市場予想を下回ったこのタイミングが、「為替介入として良かった」と話した。
その上で、きょうの日本銀行の金融政策決定会合後に予定されている植田和男総裁の会見で熊本の地震の影響であまりタカ派色を出せない中、「その前に介入する意味はあった」と指摘した。ドル高・円安基調は変わらないものの、「時間稼ぎはできた」と述べた。今日は158円後半から160円のレンジを予想。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは31日のリポートで、「追加的な介入警戒が強いと見られる中、日銀会合に前後してドル・円の上値を試す勢いは限定されやすくなった」とした。
債券
債券相場は下落する見込み。日銀決定会合の結果発表を控え、様子見モードで、財政拡張への懸念が重しとなり、売りが先行すると予想される。
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、為替介入は前回の時のように効果が限定的との見方が市場では強いと指摘し、債券市場にもポジティブと捉えられていない、と話した。一方、片山さつき財務相がきのう、概算要求基準でシーリングと呼ぶべきものはないと発言したことは「相場の印象としては悪い」と語った。
先物の夜間取引で中心限月9月物は30日の日中取引終値比10銭安の126円91銭で終えた。佐野氏の先物の予想レンジは126円71銭-127円06銭、新発10年債利回りは2.795-2.825%(30日は2.795%で終了)。30日の米10年国債利回りは前日比ほぼ横ばいの4.67%程度。
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