(ブルームバーグ):AIクラウド企業の米コアウィーブは、アンソロピックなどに提供する計算能力の増強を目的とした26億ドル(約4250億円)のローンについて、投資家に有利な方向へ条件を見直した。AI関連債への慎重姿勢を強める投資家を取り込む狙いだ。
事情に詳しい関係者によると、ローン条件を巡る協議では、基準金利への上乗せ幅(スプレッド)が最大1.25ポイント拡大し、最大5.5ポイントとなった。また、ローンは従来の額面1ドル当たり99セントから97セントへと割引率を拡大して販売される。これにより投資家の利回りはさらに高まる。
関係者によると、コアウィーブは債権者保護を強化するためローン契約書も修正した。この案件はJPモルガン・チェースが主幹事を務め、投資家は30日まで注文できる。
こうした譲歩は、AIインフラ整備向け資金調達に対する投資家心理の悪化を浮き彫りにしている。巨額投資が十分な収益を生むのか懸念が再燃しているためだ。コアウィーブの債務不履行に備える5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のコストは今月50%超上昇し、昨年12月以来の高水準となった。AI業界の借り入れ拡大の持続性を巡る市場全体の懸念を反映した動きだ。

コアウィーブは「ネオクラウド」と呼ばれるクラウド事業者。同社の今回のローンは、必要に応じて資金を引き出せる仕組みで、借り入れた金額に対してのみ利息を支払う。調達資金はアンソロピックなど向けの計算能力提供に必要な画像処理半導体(GPU)や関連機器の取得・設置に充てる。
コアウィーブは今年だけでAIインフラに340億ドル超を投じる見通しで、ジャンク債市場など幅広い資金調達手段を活用している。
原題:CoreWeave Boosts Yield on $2.6 Billion Loan Tied to Anthropic(抜粋)
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