(ブルームバーグ):ここ数カ月に相次いだAI投資に絡む巨大テック企業の起債ラッシュが、新たな局面を迎えた。当初は投資家の強い引き合いが見られたが、AIバブルへの懸念が強まる中で需要が鈍化し、調達コストも上昇している。
ブラックロックは27日、125億ドル(約2兆500億円)の債券を利回り7.53%で発行した。AI関連の巨額借り入れが本格化した昨年以降、優良企業によるデータセンター関連債としては最も高い水準の一つとなった。ブルームバーグがデータを集計した。
同債券は、メタ・プラットフォームズが手掛けるテキサス州のデータセンター建設資金に充てられる。同債のスプレッドは、同等のA格またはAA格の社債の平均を約2ポイント上回った。
AI関連債の発行額が2025年以降、世界全体で5700億ドルを超える中、資金調達コストは急上昇している。大量の社債発行はクレジット市場の限界を試しており、AI投資が期待通りの成果を上げられないリスクに備えるヘッジ市場でも警戒感が強まっている。
その結果、メタやオラクル、アルファベット、スペースXなどのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料率も急上昇している。
ブラックロックの起債では、需要は最大でも200億ドルと、発行額の約1.6倍にとどまった。ブルームバーグの集計データによると、これは米投資適格級の大型AI関連起債としては最低水準で、今年の平均である約4倍を大きく下回った。発行体は一般に、有利な条件で価格を決めるため、発行額を大幅に上回る需要を集めることを目指す。
メタとブラックロックは、テキサス州に1ギガワットのデータセンター複合施設を建設する計画で、その開発費用は約140億ドルに上る見込みだ。今回の社債発行で調達した資金は、同プロジェクトに充てられる。
同データセンターは2028年に稼働を開始する予定で、当初はメタが唯一のテナントとなる。共同事業の持ち分はブラックロックの運用ファンドが80%、残る20%をメタが保有する。

原題:AI Bond Binge Enters New Era of Weak Demand and Sky-High Prices(抜粋)
(第8段落目を追加して更新します)
--取材協力:Jack Trapanick、Caleb Mutua、Paula Seligson.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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