2日の欧州債券市場は、財政状況や来年の大統領選の行方を巡る懸念が続く中、フランス10年債利回りが5週連続で前週を上回った。

フランス10年債とドイツ10年債の利回り差(スプレッド)が急拡大し、一時159ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)をつけた。その後、国内投資家の買いが戻り、141bpで取引を終えた。

独仏スプレッドが前日比で縮小したのは1週間ぶり。ただ、週間では32bp拡大し、週間の拡大幅として過去最大となった。

フランス債の下落を受け、その他の欧州債券市場では大幅な値動きと安全資産への逃避がみられ、他国への波及リスクや、欧州中央銀行(ECB)が対応に動く可能性を巡る懸念が強まった。

イタリアとスペインの国債は、ドイツ債とのスプレッドが縮小した。

米雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで、短期金融市場はイングランド銀行(英中央銀行)とECBに対する利上げ観測を一時後退させた。来年末までの利上げ見通しは、ECBは3回から2回、英中銀は4回から3回となった。

欧州株は反発した。債券利回り上昇による圧力が和らいだほか、テクノロジー株が相対的に好調だった。

ストックス欧州600指数は0.8%上昇し、取引を終えた。週間では1.1%下落した。

9月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回り、失業率も小幅上昇したことが示されると、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げする圧力が和らいだとの見方から、同指数は上げ幅を拡大した。

部門別では、テクノロジー株が上昇を主導し、ASMLホールディングとインフィニオン・テクノロジーズがそれぞれ3%超上昇した。欧州各国が燃料価格の急騰を抑えるため戦略備蓄の放出を協議していると伝わる中、ブレント原油は1バレル=100ドル前後に下落する場面があった。

10月2日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:French Yield Premium Over Germany Narrows: End-of-Day Curves、European Stocks Rebound as Bond Pressure Eases and Tech Rallies(抜粋)

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