欧州サッカー連盟(UEFA)が、国際サッカー連盟(FIFA)の大会をボイコットする可能性を検討している。事情に詳しい関係者への取材で分かった。サッカー界で最も大きな影響力を持つ2つの統括団体の対立が激化している。

UEFAは、FIFAが外部資本の受け入れを目指す方針を示したことに強く反発した。加盟クラブや加盟協会が、FIFA主催大会をボイコットする可能性について内部で協議したという。対象にはワールドカップ(W杯)のほか、FIFAが拡充を進めるクラブW杯も含まれる。クラブW杯は、UEFAの収益源である欧州チャンピオンズリーグ(CL)に対抗する大会として位置付けられている。関係者は、協議内容を公に話す権限がないとして匿名を条件に語った。

UEFAの報道担当者はコメントを控えた。FIFAはコメント要請に応じなかった。

両団体はいずれも非営利組織だが、以前から緊張関係にあった。近年はFIFAがUEFAの牙城に踏み込む動きを強めたことで、その対立は一段と深まっていた。

FIFAは、外部投資家から最大42億ドル(約6900億円)を調達する計画を進めているという。実現すれば、FIFAが外部資本を受け入れる初のケースとなる。関係者によると、放映権やスポンサー契約などの資産を組み入れる新たな事業体「FIFAフォワード・エンタープライズ」の企業価値は、約200億ドルと評価される見通しだ。

UEFAは28日、FIFAの新たな事業構想を受け、民間投資家の影響力拡大に強く警鐘を鳴らした。その上で、サッカーや主要大会は売買される資産ではないと強調した。

UEFAは「これはサッカー統括団体が決して越えてはならない一線を越えるものだ」と批判。「UEFAはこの問題を極めて深刻に受け止めている。各国サッカー協会もそうあるべきだ。リーグやクラブ、選手、サポーター、各国政府、そしてサッカーの将来を憂う全ての人も同様だ」と訴えた。

原題:UEFA Considering Boycott of FIFA Tournaments in Brewing Feud (1)(抜粋)

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