28日の米株式市場で半導体銘柄の売りが加速。中国の先端半導体製造技術の進展を示す新たな兆候や、AI投資ブームの持続性を巡る懸念が重しになった。

ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1%安と、直近最高値からの下落率は9.5%に達した。テクニカル上の調整局面入りの目安とされる10%安まであとわずかに迫っている。それでも年初来では10%高。2025年には20%上昇していた。

フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.5%下落し、6月22日に付けた高値からの下落率は25%に達した。弱気相場入りの目安とされる20%安を上回った格好だ。年初来ではなお56%上昇しているものの、ピーク時には2倍超上昇していた。

MSCI世界半導体株指数は月初来で16%急落し、月間ベースで2022年以来の大幅安となるペースで推移。ただ、年初来ではなお約28%上昇している。

ジャニー・モントゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は「AIトレードに対する懐疑的な見方が大きく強まっている。投資家心理が変化したことで、売り一辺倒の相場となり、容赦ない売り圧力にさらされている」と話した。

レバレッジ・シェアーズのシニアリサーチアナリスト、ビオレタ・トドロワ氏は「一つの投資テーマにこれほど資金が集中すると、投資家は悪材料を待つ必要はない。利益確定のきっかけさえあれば十分だ」と指摘。「株価が異例の上昇を続けたことで、市場の期待はほぼ完璧な水準にまで高まっていた。バリュエーションに失望を織り込む余地がなくなると、投資家心理のわずかな変化でも大幅な調整を引き起こし得る」と述べた。

この日は半導体・メモリー関連銘柄が軒並み下落。インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、サンディスク、ウエスタン・デジタル、シーゲート・テクノロジー・ホールディングスはいずれも5%超の値下がりとなった。

原題:Chip Stock Rout Deepens on AI Debt Jitters, China Competition、Nasdaq 100 Is Approaching a Correction as Chips Selloff Worsens(抜粋)

(相場を更新し、第5段落を追加します)

--取材協力:横山桃花、Subrat Patnaik.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.