スマホで作曲 漁師の期待と不安 AI安心して使うには

生成AIを駆使した表現が広まる中、ルールの整備を望んでいるのは声優たちだけではありません。

YouTube上で「KAGENAKIMONO」と名乗る男性が1年前に投稿し、これまでに52万回再生を記録した楽曲。これもまた、生成AIによって生み出された音楽です。

作り手は、沖縄県に暮らす30代の男性。本業は「マグロ漁師」です。一度漁に出れば2週間は海の上で過ごす生活ですが…

生成AIで音楽活動「KAGENAKIMONO」さん
「仕事柄、どうしてもパソコンを使うことができない状況なので、スマートフォン1台でできるというのを知って、すごく感動的で」

これまで音楽の経験は一切ありませんでしたが、AIを使えばスマホ1台で作曲が可能に。ChatGPTと「会話」して練り上げた歌詞を音声AIのアプリに入れると1分も経たずに曲ができます。

人々が抱える“生きづらさ”を表現した楽曲動画のコメント欄は、悩みを打ち明けたり、互いに共感しあう場となっています。

生成AIで音楽活動「KAGENAKIMONO」さん
「複雑だけど嬉しい。やっぱしんどい人いっぱいいるんだなと思って。そのしんどさを少しでも減らせているんだなと思う、コメントを見ると嬉しくなります」

ただ、生成AIを使って作曲を続ける日々の裏では、無断学習された誰かの”声””音楽”を使用しているのではないかという不安も…

生成AIで音楽活動「KAGENAKIMONO」さん
「誰かのを学習してるんだろうとは思いますね。無断(生成)は嫌だなと思います。表現できるのが増えるのはいいことではあるけど、(生成AI)サービスを出している側で(権利侵害を)規制して欲しい

男性は、「利用者だけで権利侵害を見極めるには限界がある」として、今回の指針をきっかけに、生成AIサービスの提供者側が、利用者が安心して使える環境を整えてくれるよう望んでいます。