声優の声をAIで制作販売、経済的損失は約20億~45億円に
緒方さんも、こうしたサイトを「看過できない」といいます。

声優・緒方恵美さん
「声は自分のアイデンティティの一つなので、勝手に私が喋りたくない言葉を喋らせて、それが私の声だと言って販売されるのは、本当にどうしてなんだろうというか、辛いなと」

NPO法人の試算では、声優の声などをAIで無断生成したとみられる画像や動画が、2025年の約2か月間で延べ約4万3000件確認され、芸能人らが受ける経済的損失は、約20億から45億円に。
日本には、声を直接的に保護する法律がなく、無断生成が野放しになっているのが実態です。

声優・緒方恵美さん
「声だけではなくて、すでに日本はアニメ・漫画に関わる全ての学習素材提供国になりつつある。なぜ『コンテンツ大国』と言っている日本が、コンテンツに対するルール作りや、『こういう指針です』と『困ります』と世界に言ってくれないのだろうか」

緒方さんは、2026年5月、声優の有志とともに、生成AIによる声や顔の無断使用で、どのような場合に民事責任が認められるかを議論する法務省の検討会に参加。「無断生成を止めてほしい」と訴えました。

そして27日、検討会が公表した指針案では、声優や歌手の声は、「みだりに利用されない権利」や、財産的な価値を守る「パブリシティ権」の保護の対象になるとしたうえで、その声を無断で使ってAI動画を生成し、SNSで収益化した場合、損害賠償などの対象になり得るとされました。