ソフトバンクグループによる米OpenAIへの投資資金を賄う400億ドル(約6兆5000億円)のブリッジローンについて、シンジケーション(融資の販売)の拡大段階で新たに21社の金融機関が参加することが事情に詳しい関係者への取材で分かった。

関係者によると、この新たな貸し手には約70億ドルの融資枠が割り当てられた。このうち、ファースト・アブダビ銀行、シンガポール政府投資公社(GIC)、スタンダードチャータード銀行がそれぞれ約10億ドルずつを引き受ける。残りは欧州や日本、台湾の銀行に配分されたという。非公開情報であるため、関係者は匿名を条件に語った。新たに参加した金融機関数は、一部の銀行が複数の支店を通じて参加しているため、親会社ベースで集計した。

孫正義氏

関係者らによると、残る約330億ドルは主幹事銀行とシンジケーションへの参加行が担う予定だが、今後さらに追加の金融機関に販売される可能性もあるという。大型融資では当初の貸し手がその後、より幅広い金融機関へ融資を分散するのが一般的だ。

このブリッジローン(12カ月物)は3月に契約され、アジア太平洋地域では過去最大級のブリッジファイナンス案件の一つとなっている。主幹事銀行には、総額1億ドル超の手数料収入をもたらす見通しだ。

5月に幅広い金融機関にシンジケーションを開始する前の段階で、すでに9行の参加が決まっていた。一部の銀行関係者の間では、競合の米アンソロピックなどとの競争が激化する中、ソフトバンクGのOpenAI向けエクスポージャーを懸念する声も出ていたが、それでも新たな参加行を集めていた。

ソフトバンクGとファースト・アブダビ、スタンダードチャータード、GICの広報担当者はコメントを差し控えるとした。

融資条件の協議では担保付翌日物調達金利(SOFR)に約250ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を上乗せする内容となる見込み。足元のSOFR水準を基にすると、適用金利は約6.14%となる。

ソフトバンクGの孫正義会長兼社長は、OpenAIに「全力投球」する方針を掲げ、同社への投資コミットメントは600億ドル超に達している。OpenAIは先月に株式公開(IPO)を申請しており、3月の資金調達では8520億ドルの企業価値と評価されている。

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