27日の外国為替市場で円は対ドルで163円台後半と、前週末夕から横ばい圏で推移している。米国がイランへの空爆を停止し有事のドル買いが一服する一方、積極的な円買い材料も欠けている。原油高一服を受けて債券は上昇(利回りは低下)する見込み。

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SBI FXトレードの上田真理人社長は「財政拡張懸念が強い上、政府の圧力で日本銀行の利上げが遅れればインフレ懸念も高まるため、円売り材料は消えていない」と語る。介入があっても効果は限定的で、ドルは160円を割り込まない可能性もあるとみている。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは27日のリポートで、週後半に日米の金融政策決定が予定され、「週前半の為替市場は膠着(こうちゃく)しやすいが、中東情勢の悪化に歯止めがかかるか注目」としている。

債券

債券相場は上昇する見込み。原油価格の上昇が一服し、米長期金利が低下した流れを引き継ぐ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「中東情勢が改善方向にあるため買いが優勢となり、先物は5営業日ぶりに反発する」と予想する。日銀執行部は早期利上げに前のめりではないとの報道が週末に複数出たことも中期ゾーンの安心材料になるとみている。ただ、財政・金融政策の先行き不透明感やインフレ懸念は根強く、「金利上昇は小休止に過ぎないかもしれない」と言う。

先物の夜間取引で中心限月9月物は24日の日中取引終値比23銭高の127円02銭で終えた。鶴田氏の先物の予想レンジは126円90銭-127円20銭、新発10年債利回りは2.775-2.805%(24日は2.815%で終了)。24日の米10年国債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.68%程度。

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