(ブルームバーグ):スペインは首都マドリード近郊の山火事を受け非常事態を宣言し、鎮圧に向け軍を派遣した。一方、フランスではボルドー西部の火災の脅威にさらされた数千人の観光客が避難した。
スペインではマドリードから約50km圏内を含む地域で1万人超が避難しており、270人余りの消防隊員が消火活動に当たっている。アビラ県では約1500人が避難した。
スペインとフランスは、欧州の山火事が最も深刻な地域となっている。今年の山火事シーズンは例年より早く始まった。ここ数週間は相次ぐ熱波で植生が乾燥し、炎が急速に広がる条件が整ったことで被害が急速に拡大している。欧州大陸全体では、32万9000ヘクタール以上が焼失し、農作物への被害や交通網の混乱が広がっている。

フランスのヌニェス内相は24日夜、TF1テレビで、山火事がボルドー西部の人気リゾート地カップフェレ半島などに迫ったことを受け、住民と観光客計11万人に避難命令を出したと明らかにした。
火災はボルドー都市圏へ向かって延焼しており、その方向にある町でも夜間に追加の避難命令が出される可能性が高いと述べた。
約1万ヘクタールが焼失し、多数の住宅が焼けた。近隣のランド県では2600ヘクタールが焼失し、2万3000人超が避難した。
欧州委員会の報道官によると、欧州連合(EU)はフランスでの消火活動を支援するため、ジロンド県に航空機2機とヘリコプター2機、さらにニームには航空機1機を派遣した。また、スペインがEUの市民保護メカニズムの発動を要請したことを受け、ギリシャは消火航空機2機を派遣する。
欧州森林火災情報システム(EFFIS)によると、先週はスペインで今年最悪の山火事被害が発生した。2026年に入り同国で焼失した面積は約14万ヘクタールに達し、過去20年間の平均の3倍を超えている。

原題:Madrid Menaced by Wildfires as France’s Cap Ferret Evacuated (1)(抜粋)
--取材協力:Julien Ponthus、James Regan、Laura Millan、Yurii Stasiuk、Suzanne Lynch.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.