(ブルームバーグ):電気自動車(EV)の牙城で、別のタイプの自動車が急速に存在感を高めている。
米カリフォルニア新車ディーラー協会が新たに公表したデータによると、4-6月(第2四半期)に同州で登録された自動車のうち、約4台に1台がハイブリッド車だった。この比率は前年を上回り、EVの17.8%を大きく上回った。
ガソリンタンクと電気モーターを併せ持ち、燃費性能を高めるハイブリッド車の需要が急増。同州では2020年より後で初めて、年間販売台数でEVを上回る勢いとなっている。
このデータは、米国で自動車の嗜好(しこう)が大きく変化していることを鮮明に示している。価格負担への懸念や、政治情勢、連邦補助金の終了がEVの需要を冷やしている。一方、イランとの戦争でガソリン価格が押し上げられたことが、ハイブリッド車には追い風となっている。AAAによると、21日の全米平均ガソリン価格は1ガロン当たり4.02ドルで、カリフォルニア州では5.52ドルとなっている。
充電ネットワークが整備され、全米最大のプラグイン車市場であるカリフォルニア州は、長年にわたり米EV市場の指標とみなされてきた。同州におけるゼロエミッション車の登録台数は、前年同期比で8.2%減少した。
カリフォルニア新車ディーラー協会のジェシー・ドサンジ会長は、これらの数字が浮き彫りにしたのは、家計やそれぞれの運転ニーズに基づく購入者の懸念だと、声明で説明。「現時点では、それが多くのハイブリッド車を意味している」とした。
第2四半期にカリフォルニア州で販売された自動車で、トヨタ自動車の「カムリ」や「RAV4」、ホンダの「CR-V」などのハイブリッド車がランキングの上位に入った。一方、EVではテスラの「Model Y」が首位を維持した。実際、EVの市場シェアは低迷した第1四半期からわずかながら上昇しており、持ち直す可能性を示唆している。
同州のニューサム知事は先週、自動車メーカー13社と連携し、初めてゼロエミッション車を購入またはリースする州住民にリベート(払戻金)を提供する計画を発表した。トランプ大統領が廃止した連邦税額控除を州が補完することを目的としており、EVの新車には3500ドル(約57万円)、中古車には1750ドルの購入支援を提供する。
原題:Hybrids Boom as EVs Fall Out of Favor Even in California(抜粋)
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