イランの交渉団を主導するガリバフ国会議長は、戦争終結を目指す外交努力を継続する姿勢を示し、暫定和平合意の破棄や最高指導者殺害への報復を求める強硬派をけん制した。

ガリバフ氏は15日遅く、国営テレビのインタビューで、交渉は「妥協と同義ではない」と述べ、軍事力と並ぶ抵抗の戦略であり、「国益を守るための戦略の一部だ」と語った。

さらに、「軍事的アプローチと外交的アプローチの相乗効果を生み出さなければならない」とした上で、「この2つの手段のどちらか一方だけを唯一の解決策とみなすのは戦略的な誤りだ」と付け加えた。

こうした発言は、6月の暫定合意に応じたガリバフ氏やアラグチ外相ら穏健派を「裏切り者」と非難するイラン当局者らを念頭に置いたものとみられる。当局者らは、戦況で優勢なのはイランであり、6月の暫定合意は米国が戦争再開に向けた時間を稼ぐための罠だと受け止めている。

ガリバフ氏は特定の人物の名前は挙げず、「国民やさまざまな集団の間で投げかけられている疑問」に言及し、国民に団結を呼びかけた。

同氏の発言は、イラン国内で強硬派と現実路線派の対立が深まっていることを映し出している。現実路線派は経済再建を優先し、その実現に向けた手段の一つが外交路線だ。米国とイランの攻撃が再燃する中、両派の対立は、2月末に米国とイスラエルによる攻撃で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の葬儀で一段と深まった。

イランの結束を示す場とされたこの葬儀には多くの参列者が集まり、ハメネイ師の息子で後継者のモジタバ・ハメネイ師を含め、報復を求める声が相次いだ。同氏は新たな最高指導者に就任して以来、公の場に姿を見せていない。

保守強硬派のサイード・ジャリリ氏は、葬儀参列者に向けた演説で、イランの凍結資産の解除といった経済問題をめぐる協議よりも、ハメネイ師殺害に対する処罰を優先するよう当局に求めた。

原題:Iran’s Top Negotiator Defends US Peace Talks Against Hardliners

(抜粋)

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