(ブルームバーグ):中国の半導体メモリー大手、長鑫存儲科技(CXMT)の大型新規株式公開(IPO)に個人投資家の申し込みが殺到している。同社は98億ドル(約1兆5900億円)の調達を目指すIPOのブックビルディング(需要調査)を開始した。調達額は中国史上2番目の規模となる。
16日の届け出によると、IPOの個人投資家向け割り当て枠は、機関投資家向けの配分を一部振り替えるクローバックの適用後も212倍の応募が集まった。個人投資家からの申し込みは940万件に上った。
世界第4位のDRAMメーカーであるCXMTは、中国政府がAIデータセンターに不可欠な高帯域幅メモリー(HBM)をはじめとする半導体メモリー分野で、国外メーカーへの依存を減らす切り札として期待を寄せる企業だ。DRAMはスマートフォンからAIサーバーまで幅広い機器に搭載される。
安徽省合肥市に本社を置く同社は、オーバーアロットメントによる10億株を含む76億9000万株を1株8.66元で売り出す。調達額は98億ドルと、2010年の中国農業銀行の100億ドルに次ぐ中国史上2番目の大型IPOとなる見込みだ。
これにより、CXMTの時価総額は5800億元(約14兆円)となり、中国郵政儲蓄銀行とほぼ同規模となる。今年の純利益は約1000億元が見込まれている。IPO価格は2026年予想利益ベースの株価収益率(PER)5.9倍に相当する。市場予想平均の20倍を大きく下回り、株価には大幅な上昇余地があるとみられる。
Shenzhen Prosperous Capitalの最高投資責任者(CIO)、Wang Zhongyuan氏は「このIPOは公募価格のバリュエーションが低いため、初値は100%近く上昇するだろう」と指摘。「最大の懸念は、初日に想定を大きく上回る急騰となり、時価総額が極端な水準まで膨らむことだ。それは中国のハイテク株相場が天井を付けたシグナルになりかねない」と語った。
原題:CXMT’s Blockbuster IPO 212 Times Covered for Retail Investors(抜粋)
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