システム障害でグループ会社の業務に影響が出ているニチレイは16日、同社サーバーがサイバー攻撃を受けていたと発表した。顧客データなどの保護を優先してシステムを遮断し業務に影響が出ていたが、17日から順次、冷蔵倉庫の入出庫業務などを再開する。

サイバー攻撃の詳細については、被害拡大を防ぐため開示を控えるとした。8月7日に予定している第1四半期の決算発表については、当初通り実施する。業績に与える影響は判明次第、開示すると発表した。

SMBC日興証券の古田典アナリストはリポートで、影響額の算出は難しいが、「復旧のめどが想定よりも早くたったことには一定の安心感が生じる」と指摘。ニチレイの株価は、16日の取引で反発し、一時前日比7.7%高と2024年8月以来の日中上昇率となった。

13日に発生したシステム障害により、ニチレイロジグループ各社の冷蔵倉庫の入出庫業務やニチレイフーズの冷凍食品出荷業務が停止し、影響は幅広い取引先に波及した。ニチレイロジグループは約5000社と取引があり、冷蔵倉庫の能力は約159万トンと国内1位で、8.6%のシェアを持つ。輸配送も含めた食品物流業界でも、国内1位だという。

日本ケンタッキー・フライド・チキンは各店舗で臨時休業の可能性があると14日に発表し、15日以降についても営業状況は流動的だとした。コープデリ生活協同組合連合会は、商品の配達に影響が出ており、ニチレイ以外の食品やミールキットも届けられない可能性があると発表した。

アイスの「あずきバー」などを製造する井村屋グループの広報担当者は、15日の納品分に関しては全面的に見合わせたと回答した。取引先には18日から順次、納品を再開する予定だと案内しているという。

くら寿司の広報担当者は、カツオやフグなど、一部メニューに関して、関西の数十店舗で影響が出ていると明らかにした。会社として複数の物流経路を利用しているため、影響の度合いは小さいという。

--取材協力:南部真帆、石川英瑠.

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