(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長は15日、AIインフラの整備に伴う物価の上昇は、必ずしもインフレ的とは言えないとの見解を示した。
ウォーシュ議長は上院銀行委員会で証言。AIブームの影響に関するやり取りの中で、どの程度インフレにつながるかについては政策当局者が議論していくと述べるとともに、こうした投資がすでにコンピューターチップ価格を押し上げていることを認めた。
「供給面での対応があるため、一時的な価格変化を必ずしもインフレ的だとは考えていない」と議長は述べ、「その意味で、外国での紛争や、それが経済の供給面を縮小させるような影響とは異なる」と説明した。
ウォーシュ議長はさらに「今後12カ月にわたり、統計上の物価は上昇するだろうか。私はそうなると考えている。それがインフレ的かどうかはFRBが判断することであり、われわれはその点について見解を示すことになる」と語った。
ウォーシュ議長はAIが時間の経過とともに、生産性と賃金を押し上げるとの見方を示した。
「賃金は妥当なペースで上昇してきたが、生産性のさらなる向上に伴い、賃金も一段と上昇するはずだ」と述べた。
ウォーシュ議長は14日、下院金融委員会で証言し、高インフレを容認しないと述べ、物価抑制への決意をあらためて表明した。6月の消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったものの、「任務完了」ではないと言明した。イラン情勢がエスカレートし、原油価格は再び上昇基調にある。
15日に発表された6月の米生産者物価指数(PPI)は、食品とエネルギーを除くコアが市場予想を下回った。直近でイラン戦争が激化する前に、川上段階での物価圧力が和らいでいたことが示唆された。
6月16、17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、数人の当局者が同会合で政策金利を引き上げる論拠があるとみていたことが分かった。ただ、最終的には据え置きの決定を支持した。連邦準備制度理事会(FRB)が議事要旨を8日に公表した。
原題:Warsh Says Price Pressures From AI Not Necessarily Inflationary(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.