AIスタートアップの米アンソロピックは、計画している大型の新規株式公開(IPO)を控え、今後数週間に投資家と会合を開く見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

IPOの主幹事を務める銀行団が会合を設定しているという。ブルームバーグ・ニュースはこれまで、アンソロピックが早ければ10月にもIPOを実施する方向で検討していると報じている。

アンソロピックがIPOに踏み切れば、競合のOpenAIに先んじて上場することになる。ブルームバーグ・ニュースは、オープンAIが当初予定していた2026年秋から計画を変更し、現在は2027年の上場を目指していると報じた。両社はそれぞれ非開示で上場申請を済ませている。

アンソロピックの対話型AI「Claude」のアプリ

また、今秋のIPOが実現すれば、AI分野で市場シェアを急速に伸ばしている中国のAIスタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)にも先行して上場することになる。事情に詳しい関係者によると、DeepSeekもIPOの準備を進めており、早ければ年内にも上場申請を行う可能性がある。

関係者によると、アンソロピックのIPO計画に関する協議は現在も続いており、実施時期を含む詳細は変更されるかもしれない。同社の広報担当者はコメントを控えた。

事情に詳しい関係者によると、アンソロピックはIPOの主幹事としてモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェースを起用した。

同社は5月の資金調達ラウンドで企業価値が9650億ドル(約156兆円)と評価され、世界最大級の未上場企業の一つとなったほか、初めてオープンAIの企業価値を上回った。

AI開発競争はIPO市場の大きな追い風となっており、ブルームバーグが集計したデータによると、年初来のIPO調達額は2275億ドルと、すでに2021年以来の高水準に達している。データには特別買収目的会社(SPAC)などは含まれていない。

スペースXは史上最大規模となった6月のIPOで、AIを前面に打ち出した。同社は宇宙空間でのデータセンター構想を通じて、26兆5000億ドルと推定する潜在市場で支配的な地位を築くことを目指している。

また、先週実施された韓国SKハイニックスの米国上場は、史上3番目の規模となった。AIインフラ需要を背景に、韓国市場で同社株が急騰した流れを引き継いだ。

原題:Anthropic Is Said to Plan IPO Investor Meetings as Listing Nears(抜粋)

(最後の2段落にIPO市場に関する記述とグラフィックを追加して更新します)

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