米共和党の故リンゼー・グラム上院議員が主導した対ロシア制裁法案は、中国やインドを含むロシア産原油・天然ガスを購入する主要5カ国が対象となる。対象国には、最大100%の関税を課すことができ、ウクライナ侵攻の終結へロシアに経済的圧力を強める。

記者会見した民主党のブルーメンソル上院議員によると、最終的な関税率は米通商代表部(USTR)が決める。ロシア産原油の購入を抑制できる水準になる見通しという。

上院スタッフによると、法案提出者らはトランプ大統領の支持を得たことで、上院可決に十分な支持を得たとみている。ただ、採決の時期は依然として不透明だ。

一方、関税を発動すれば、すでに不安定な中国、インドとの貿易関係にも影響を及ぼす可能性がある。

トランプ氏は14日、大統領執務室で記者団に対し、「これはリンゼーに敬意を表すものだ。彼の法案であり、彼は何よりも望んでいた」と述べた。

トランプ氏はさらに、同法案の対象にイランも入る可能性があると発言。「対象にはイランも加わることになり、非常に大きなことだ。そうなれば、ヒズボラも入るかもしれない」と語った。ヒズボラはレバノンの親イラン派武装組織。

一方、ブルーメンソル氏は、法案に他の条項を追加する考えには否定的な見解を示した。

法案は、ロシア産天然ガスの輸入比率が15%未満の国を適用除外とする。上院スタッフによれば、これにより、ロシア産天然ガスの主要輸入国であるフランスや日本は対象外となる。

一部の上院議員は早ければ今週中の早期成立を求めていたが、依然として反対を表明する上院議員もいる。

米国がロシア産原油の購入国に制裁を課そうとしたケースは今回が初めてではない。米国は昨年、インドに25%の上乗せ関税を課したが、今年2月に撤回した。

これとは別に、米国は4月、各国によるロシア産原油の購入を一時的に認めた。イランでの戦争を受けたエネルギー価格の上昇を抑えるためで、この措置はその後失効した。

原題:New Russia Oil Sanctions Bill Aims Tariffs at China, India (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Davison、Yash Roy、Steven T. Dennis.

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