韓国半導体大手SKハイニックスの郭魯正最高経営責任者(CEO)は、コンピューターや自動車、電子機器向けで続くメモリー半導体の供給不足について、2030年を過ぎても続く公算が大きいとの見方を示した。

米国預託証券(ADR)を通じて同社がナスダック市場に上場した10日、英語で初めてインタビューに応じた郭CEOは、「供給不足が長期化するとの見方」を背景に、顧客企業が長期契約を結ぶ動きが広がっていると語った。

SKハイニックスや同業のサムスン電子、米マイクロン・テクノロジーなどメモリー半導体メーカーは、AIブームの大きな恩恵を受けている。データセンター事業者による積極的な投資を背景に、従来型メモリーに加え、AI向け高帯域幅メモリー(HBM)の需要も拡大している。

インタビューに応じるSKハイニックスの郭魯正CEO

AI向け需要の急拡大を受け、メモリー半導体全体の需要に供給が追いつかず、パソコンやスマートフォン、自動車などの分野で供給不足が生じている。ニューヨークで取材に応じた郭CEOは、SKハイニックスの分析では、この供給逼迫が2030年代まで続く可能性があると語った。

同CEOは、今回の上場には、AI関連の顧客との連携を強化するとともに、AI人材の確保を進める狙いもあったと説明した。メモリー半導体の生産拠点を米国に設ける可能性については、「排除しない」と発言。ただ、進出先は電力や水、人材といった同社の条件を満たす必要があるとした。

「米国のAIの中心地に近づき、顧客との連携を一段と深め、ともに成長しながらAIのエコシステムに貢献していく必要がある」と郭CEOは述べた。

原題:SK Hynix CEO Expects Memory Crunch to Last Into Next Decade (1)(抜粋)

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