(ブルームバーグ):米国防総省は重要鉱物の供給リスク低減に向けた取り組みを強化する中、戦略備蓄用リチウムの調達を進めている。
2日付で米政府ウェブサイトに掲載された入札文書によると、米国防兵站(へいたん)局は今後5年間で調達する電池グレードの炭酸リチウム約3600万ポンド(約1万6000トン)について、供給業者から提案を募っている。契約額は最大3億ドル(約487億円)に上る。
リチウムは電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システムに使われる電池の主要原料だ。炭酸リチウム価格は年初来で30%超上昇している。需要拡大への期待に加え、中国やジンバブエなど主要生産拠点を巡る供給不安が背景にある。
米軍の需要に必要な金属を確保する国家防衛備蓄を管理する同局は3月、リチウムなど重要鉱物の備蓄に向け、情報提供を求めていた。
重要鉱物は、中国依存の低減を目指す米国にとって優先課題となっている。直近では、米陸軍が国内各地の軍事基地に重要鉱物の加工施設を建設するため、複数の企業と契約を結んだ。今年初めには米政権が、民間向けに120億ドル規模の重要鉱物の備蓄計画「プロジェクト・ボールト」を打ち出した。
同局は入札文書で、5年間の供給について固定価格を提示するよう供給業者に求めた。政府はこの契約で最低100万ドル、最大3億ドルを支出する意向だとしている。提案の締め切りは7月17日。
原題:US Defense Agency Seeks to Buy Up to $300 Million of Lithium(抜粋)
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