(ブルームバーグ):イランは国連の海運機関に対し、ホルムズ海峡の一部について自国が権限を持つとする文書を提出した。ホルムズ海峡は、米国とイランの和平協議で主要な焦点となっている。
イランは、国連の海運専門機関である国際海事機関(IMO)に提出した文書で、「ホルムズ海峡の一部はイランの領海に含まれる」とした。そのうえで、「海洋に関する国際法では、沿岸国は領海に対して主権、管轄権および主権的権限を行使する」と指摘した。
イランがホルムズ海峡の統制を強め、最終的には通航する船舶から料金を徴収しようとする動きは、海運業界や周辺国が注視している。米中央軍は、米軍が「一方的な許可要求や妨害を受けない」航行の自由を支えるとしている。
文書では、イランが管轄権を主張する海域は示されず、代替航路の利用を認めるかどうかについても言及はなかった。
一方、ホルムズ海峡ではオマーン沿岸に沿う航路を航行する商船への攻撃が相次いでおり、船主や乗組員の安全な航行への信頼が揺らいでいる。イランと米国が暫定和平合意に達して以降、この海域では少なくとも4隻の商船が攻撃を受けた。
IMOの理事会は今週、ロンドンの本部で会合を開いており、議題には「重要な航路の保護」が含まれている。
イスラム革命防衛隊(IRGC)は、船舶がホルムズ海峡を通過するには革命防衛隊の許可が必要だと和平合意後も含めて繰り返し主張してきた。イランはまた、海峡の通航を監督するため、ペルシャ湾海峡庁(PGSA)を新設した。
イランは提出した文書で、ホルムズ海峡と周辺海域でのイランによる「違法な活動」の影響を巡る理事会宣言案にも反対した。この宣言案は、フランスやドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)など複数の国が提案した。
イランはまた、国際海峡の通航ルールを定める、国連海洋法条約の締約国でないことにも言及した。
原題:Iran Tells UN It Has Right to Control ‘Parts’ of Hormuz Strait(抜粋)
--取材協力:Alex Longley.
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