(ブルームバーグ):コンゴ民主共和国は、同国初となる証券取引所の開設を計画している。同国経済はAI向けインフラ整備に不可欠な鉱物の需要急増による恩恵を受けており、さらなる投資を呼び込む狙いがある。
フワンバリクンデリボタイ財務相はブルームバーグ・ニュースに対し、新たな証券取引所ではコンゴ・フラン建てとドル建ての証券を上場させる予定だと語った。それまでの間、政府は国際金融公社(IFC)と協力し、資本市場の枠組みを整えると述べた。
計画中のキンシャサ証券取引所は、コンゴ経済に対する海外からの関心の高まりを取り込み、企業の資金調達手段を拡大する政府戦略の一環だという。当局は、両通貨建ての取引所によって将来的にコンゴ・フランの利用拡大も促したい考えだ。
同相は電子メールで、「現実にはコンゴ経済は高度にドル化している」と説明し、銀行預金の95%以上、市場性のある証券の80%以上が米ドル建てで保有されていると指摘。「その現実を無視した証券取引所を設計することはできない」と述べ、「現在の市場の実態を踏まえながら、将来あるべき姿を見据えて制度を構築している」と付け加えた。
今回の動きは、市場参加の拡大を促すために政府が進める改革の一環。同氏によると、鉱業部門の自由化や国有企業の営利会社への転換、保険市場の民間投資家への開放、国債市場の創設などにも取り組んでいる。
国際通貨基金(IMF)は今週、改革は順調に進んでいるものの、「一段と迅速な対応が必要だ」と述べた。
アフリカでは2025年にエチオピアとソマリアが証券取引所を開設。それ以前には、ジンバブエが20年にドル建て証券を取引する取引所を設立した。
アフリカ最大の銅生産国であり、コバルトやリチウムの主要産地でもあるコンゴにとって、このタイミングは追い風となりそうだ。AIインフラに不可欠なこれらの鉱物への需要拡大を背景に、投資家の関心が高まっている。IMFの予測によると、金属輸出の拡大を受け、コンゴ経済は26年にサハラ以南アフリカで第5位の規模になる見通しだ。
アフリカ株は現在、商品価格の高止まりや、アジアの大型ハイテク株からの分散を図る投資家の資金流入を追い風に人気を集めている。ガーナとナイジェリア、ザンビア、ケニアは、株価指数の今年のパフォーマンスでいずれも20位以内に入っており、昨年に続く好調を維持している。

政府はまた、海外企業との探鉱・生産契約を締結するなど、海外投資家に経済を開放する取り組みも進めている。4月に実施した12億5000万ドル(約2020億円)の初のユーロ債発行には旺盛な需要があり、募集額を大きく上回る応募があった。同債は投資家に約3%のリターンをもたらし、新興国債券の平均を上回っている。コンゴ・フランは今年に入り対ドルで下落しているものの、25年には21%上昇していた。
資本市場の法的枠組みを整備する法案は現在、上院で審議中で、年内に成立する見通しだ。財務省は、取引所運営会社を認可する独立規制当局を設置するための政令の最終調整も進めている。
フワンバリクンデリボタイ氏は、鉱山会社を株式上場の優先対象に位置付ける一方、当局は経済界と幅広く連携し、新規株式公開(IPO)の案件パイプラインを築く考えを示した。上場企業には法人税率の引き下げを適用するほか、国民の市場参加を促すことも目指している。
同氏は「コンゴ国民が、この国の経済を支える企業の一部を所有できるようにしたい」と述べた。
原題:Congo Plans First Stock Market as AI Boom Draws Interest (1)(抜粋)
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