カタールは30日、米国とイランの和平交渉のため、米国のウィトコフ特使とトランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がドーハに到着したと発表した。

仲介役を務めるカタールは、両氏がイラン側の交渉担当者と直接会談する予定はないと明らかにし、戦争を恒久的に終結させるためのこの交渉で、大きな進展がある可能性について慎重な見方を示した。

カタール外務省の報道官は30日「米国とイランの実務者協議は止まっていない」と述べた。この協議には首席交渉官は関与せず、より下位の代表者同士で行われるという。

米国とイランはここ数日、ホルムズ海峡での船舶攻撃を巡って報復の応酬を繰り広げ、停戦や6月に署名された暫定和平合意の前進が危ぶまれていた。

イランは、米国との新たな協議がカタールで行われるのを前に、ホルムズ海峡を通る海上交通を監視・管理する方針を改めて表明した

争点

イラン外務省は30日、米国と交わした覚書(MoU)の一部の履行を巡り「深刻な課題」があると述べ、緊張がなお続いていると強調した。同省報道官は「相手側が自らの約束を履行する必要がある」と述べた。

解決していない問題の一つが、凍結されている数十億ドル規模のイラン資産の解除だ。カタール外務省は、現時点でイランへの資金移転は行われていないとしている。一方、イラン政府は、調整が「順調に進んでいる」と述べ、この問題について当局者らが7月1日にカタール側と協議する可能性が高いとしている。

ホルムズ海峡の将来的な管理体制も対立点となっている。イランは、同海峡の船舶の航行管理に強い意欲を示している。2月下旬にイラン戦争が始まり、ホルムズ海峡が事実上閉鎖されると、エネルギー価格は急騰した。

MoUの署名後は、ホルムズ海峡の通航量が増加したことを受け、原油価格は大きく下落した。ただ、通航量は依然として戦争前の水準を大幅に下回っている。

イランの外務次官は、海峡南側に面するオマーンとホルムズ海峡を通過する船舶の管理について合意を取りまとめたい考えを示した。また、「何らかの理由でオマーンにその意思がない場合」、イランが独自の計画を進めると述べた。

イランは、ホルムズ海峡を通航する船舶に、何らかの料金の支払いを求める可能性を示唆しており、米国や欧州、湾岸諸国の大半は強く反発している。暫定合意では、イランは60日間は通航料を徴収しないとしたものの、その後に船舶が何らかの料金の支払いを求められる可能性は残っている。

原題:Witkoff, Kushner Set to Hold Indirect Talks With Iran in Qatar(抜粋)

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