(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は、連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ新議長への信頼を示し、トランプ米大統領が同議長に独自の判断を下す余地を与えているとの認識を示した。
ベッセント氏は24日、米経済専門局CNBCに出演し「ウォーシュ氏はインフレについて厳しい姿勢を打ち出した」と発言。ウォーシュ氏について「インフレと経済成長の双方の責務を満たすべく、最善の道を選ぶと確信している」と語った。
トランプ大統領が長年求めてきた利下げについて、今は適切な時期ではないと大統領に伝えたことがあるかと問われたベッセント長官は、トランプ氏は「公の場でも私的な場でも、ウォーシュ氏への全面的な信頼を表明している」と答えた。
米国経済については、「年内はインフレを伴うことなく」成長が加速するとの見通しを示した。23日の講演後の質疑応答では、米国とイランの交渉担当者が戦争終結に向けて協議を進めていることを受け、消費者物価の上昇率は鈍化するとの見方を示した。
ルネサンス・マクロ・リサーチの経済調査責任者、ニール・ダッタ氏はベッセント氏の23日の発言について「FRBに関しては、利上げ容認のシグナルと受け止めた」とリポートに記した。
インフレ指標
25日発表のFRBが重視するインフレ指標、個人消費支出(PCE)価格指数は5月に前年同月比4.1%上昇の予想。FRBの2%目標を2倍超上回る水準だ。食品とエネルギーを除いたコア指数は同3.4%上昇と見込まれている。
ベッセント氏はCNBCで、米経済成長率は2026年に3%以上へ回復し、「インフレを伴うことなく」加速するとの見通しを示した。
また、ウォーシュFRB議長が先週、金融政策の方向性を示す「フォワードガイダンス」を取りやめたことをベッセント氏は評価。さらに、FRB当局者の政策金利見通しを示す「ドットプロット」へのウォーシュ氏の批判的見解にも同調した。
ベッセント氏は「誰もドットプロットによる予測を行うべきではないと思う」と指摘。自身がヘッジファンド運用者だった当時は、「ドットプロットを逆張りする取引モデルを使っていた。ドットプロットは常に間違っているからだ」と語った。
財政見通し
財政見通しについては、トランプ大統領の任期終了までに財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を4%未満に引き下げる目標を改めて示した。財政赤字は2025年に縮小したものの、「今年さらに改善できるかどうかは分からない」と慎重な見方を示した。
原題:Bessent Says Warsh Came Out Talking ‘Tough’ on Inflation (1)(抜粋)
(第6段落以降を追加し、更新します)
--取材協力:Cecile Daurat.
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