(ブルームバーグ):米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の新作映画「DIGGER/ディガー」は、公開初週末の北米興行収入がわずか800万ドル(約12億6400万円)にとどまり、興行面で大きく期待を裏切った。パラマウント・スカイダンスによる買収が6日に完了するのを前に、WBDが公開する最後の作品となった。
アレハンドロ・イニャリトゥ監督が手掛ける本作では、トム・クルーズさんが主演し、環境破壊を引き起こした石油王を演じる舞台俳優役を務める。今年のワーナー・ブラザースは「ザ・ブライド!」や「オークストリートの異変」など興行面での失敗が相次いでおり、これらの作品による同社の損失は累計で数億ドルに上る。「DIGGER/ディガー」も一連の不振に加わる形となった。
過去20年間、主に「ミッション:インポッシブル」などのアクション映画シリーズを軸としてきたクルーズさんにとって、本作は従来とは異なるタイプの作品だ。
本作に対する批評家の評価は賛否が分かれた。大規模なマーケティングを展開したにもかかわらず、業界調査会社レントラックの集計によると、アマゾン・ドット・コム傘下のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が手掛けた「ヴェリティ/真実」や、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの「バイオハザード」などを下回り、初登場5位にとどまった。
ブルームバーグが2日に報じたところでは、ワーナー・ブラザースの映画部門トップを務めるマイケル・デ・ルカ氏とパメラ・アブディ氏は、6日の買収完了後、統合会社には加わらない。パラマウント・スカイダンスのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)は、統合する二つのスタジオから年間30作品を公開する方針を掲げており、今後の映画作品群はパラマウント・ピクチャーズの現会長、ダナ・ゴールドバーグ氏とジョシュ・グリーンスタイン氏が統括する。
ブルームバーグの報道によれば、WBDからは、DCスタジオを率いるピーター・サフラン氏とジェームズ・ガン氏のほか、HBOのケーシー・ブロイズCEOを含む複数の幹部が統合会社に加わる。
9月下旬に全米製作者組合(PGA)が主催した「DIGGER/ディガー」の上映会で、クルーズさんは、同作が十分な興行成績を上げ、従業員にクリスマスボーナスが支給され、今後も同様の映画が製作されることを望んでいると語った。日本では9日に公開される。
原題:‘Digger’ Collapses at the Box Office as Warner Film Chiefs Exit(抜粋)
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