(ブルームバーグ):ユーロが下落し、2025年5月以来の安値を付けた。スペイン政府当局者が前倒し選挙の準備を進めているとの報道を受け、欧州全域の政治・財政リスクに対する投資家の懸念が強まった。
アジア時間の取引で、ユーロは一時0.8%安の1ユーロ=1.1161ドルまで下落した。トレーダーによると、アジアのヘッジファンドが現物市場で対ドルのユーロ売りを進めたことでオプション取引に絡む特定の水準に達し、下げが加速した。
スペインのサンチェス首相に近い3人の関係者によると、同国の閣僚や政府、社会労働党の幹部は、政府が提出した住宅関連の緊急法案2本が先週議会で否決されたことを受け、前倒し選挙が最善の戦略だとしている。こうした動きに先立ち、フランスの政治の安定や財政見通しを巡る懸念も強まっていた。
ロンバー・オディエ・シンガポールのシニアマクロストラテジスト、ホミン・リー氏は「債券・為替市場は、フランス政府の不安定化が進み、2027年の選挙を前に同国の財政規律のよりどころが揺らいでいることに対する投資家の不安を明確に示している」と述べた。
アジア時間5日の取引で、フランス国債先物は小幅安となる一方、ドイツ国債先物は小幅に上昇した。2日には、独仏国債の利回り差が152ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、2011年以来の大きさとなった。
原題:Euro Falls to 17-Month Low on Region’s Fiscal, Political Risks(抜粋)
--取材協力:Ruth Carson.
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