(ブルームバーグ):物価上昇圧力を抑えるため、欧州中央銀行(ECB)は恐らく追加利上げが必要になるだろうと、シュナーベル理事が語った。
シュナーベル氏は独紙ツァイトが24日公表したインタビューで、「現時点の見通しでは、インフレ率を中期で2%の目標に戻すために、我々は利上げを継続する必要があるだろう」と発言。「追加措置の規模と時期は、戦争や経済、インフレの展開に左右される」と続けた。
米国とイランの間で恒久的な和平合意が成立するとの期待から先行きは明るさが増しているものの、「停戦は金融政策の警戒を緩める理由にならない」と断じた。
ECBはエネルギー主導のインフレが広く波及し、定着することを防ぐため、2023年以来初となる利上げを今月決定した。ただ、その決定以降に米国とイランの和平協議が進展し、原油価格は大きく下落した。
シュナーベル氏は「エネルギー価格は下落したが、それでも戦争前の水準に比べれば、著しく高い」と指摘し、「向こう数年のエネルギー先物の価格に我々は特段の注意を払っている。これらの価格はなお高止まりしている」と述べた。
投資家やエコノミストの大半は、ECBが0.25ポイントの利上げを少なくともあと1回行い、中銀預金金利を2.5%にすると見込んでいる。
ECB政策委員会内で最もタカ派寄りと見なされているシュナーベル氏は、現在の金利水準はまだ引き締め的ではないとの認識を示し、5月のユーロ圏インフレ統計では、エネルギー価格のショックによる影響の波及が既に見られていると強調。
二次的影響が生じているとの示唆はまだないが、その可能性は強まっていると語った。
一方、「エネルギー価格における大規模な衝撃にもかかわらず、経済は比較的底堅い」との見方も示し、「経済成長の損失は、当初想定されたほど深刻ではない」と述べた。
原題:ECB’s Schnabel Sees Need for Further Hiking to Meet 2% Target(抜粋)
--取材協力:Alexander Weber.
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