米国とイランが続ける和平協議の一環として、イランの凍結資産120億ドル(約1兆9390億円)が解除される見通しだと、同国の交渉団を率いるガリババディ外務次官がメヘル通信に語った。両国は、正式な戦争終結に向けた交渉が進展しているとの認識を示している。

ただ、イスラエルがレバノンで展開する親イラン派武装組織ヒズボラへの軍事作戦を含め、緊張要因がなお多く残っている。また、米国はイランが受け取る凍結解除資金の規模をまだ確認していない。

メヘル通信が報じたガリババディ外務次官の発言によると、イランは60億ドルずつ2回に分けて資金を受け取る。

資金凍結の解除に加え、米国がイラン産原油輸出に対する制裁の適用を停止し、さらにイラン向け3000億ドル規模の復興基金設立を支援すると約束したことは、トランプ大統領への批判を招いている。対イラン強硬派は、解除された資金が軍備再建やヒズボラなどの武装組織への支援継続に充てられることを懸念している。

米交渉団を率いるバンス副大統領は22日、イランは受け取る資金で米国産の大豆、小麦、トウモロコシを購入すると述べた。

また、ルビオ国務長官は23日にアラブ首長国連邦(UAE)へ到着する見通しだ。同長官は今週中にクウェートとバーレーンも訪問する予定だ。

ルビオ氏の協議議題の一つには、ホルムズ海峡がある。海峡の通航量は増加しており、緊張緩和を受けて船主やトレーダーの間で、同海峡を航行させることへの信頼感が高まっていることを示している。

イスラエルのダノン国連大使はブルームバーグテレビとのインタビューで、レバノン軍が単独でヒズボラに対処できるかとの質問に対し、「残念ながらそうではない」と述べた。その上で、「われわれにはヒズボラと戦う能力があるが、レバノンにとどまり続けることを望んでいるわけではない」とも語った。

原題:Iran Says $12 Billion to Be Unfrozen Ahead of Rubio’s Gulf Tour

(抜粋)

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