ビジネスや金融、時代のキーパーソンに話を聞く番組「CROSS DIG 1on1」。
今回のテーマは「米軍がイラン攻撃 アメリカの判断と次の一手」です。
米軍ヘリ「アパッチ」の撃墜をきっかけに、アメリカとイランは限定的な攻撃の応酬に踏み切りました。両国が目指す「覚書合意」は今後どうなるのか――ゲストの小谷哲男・明海大学教授に、現状の見立てを伺いました。
小谷氏は、米国・イラン双方ともさらなるエスカレーションを望んでいないため、事態が大きく拡大する可能性は低いと分析。トランプ大統領は当初、報復に慎重だった可能性があるものの、「ここまでは許されない」という線引きを示す必要がある、との軍側の説明を踏まえ、報復は抑制的に実施されたということです。
背景には、「覚書合意をまとめたい」というトランプ大統領の思惑があります。実際、双方とも「大枠は合意に近い(95%)」との認識を持つ一方、残る5%の詰めが最大の焦点です。とりわけイスラエルが難題で、イランはトランプ大統領に対し、ネタニヤフ首相を抑えて攻撃を止めさせるよう圧力をかける狙いがありますが、両首脳の関係はさらに弱まっているといいます。合意が「すぐに劇的に進む」と見るのは時期尚早です。さらに、習近平国家主席の北朝鮮訪問を受け、トランプ氏の訪朝の可能性は高くないものの、第三国開催であれば米朝首脳会談が年内に実現する余地はある、との見方も示されました。今回も最新の情報と分析をお伝えします。
◆出演◆
小谷哲男(明海大学教授)
専門は国際関係・安全保障とアメリカ研究。研究テーマは日米関係、アメリカのアジア政策、インド太平洋地域の国際関係と海洋安全保障で、東シナ海問題や南シナ海問題、北朝鮮問題、米中対立の現状などを分析
豊島歩(TBS解説委員)