(ブルームバーグ):今月5日のテクノロジー銘柄主導の米国株急落は投資家にとって「警鐘」になったと、米銀ウェルズ・ファーゴのアナリストが指摘した。人工知能(AI)関連銘柄への集中投資に伴うリスクが浮き彫りになった。
アナリストのオースン・クウォン氏は、急落によって、最近の株高を支えた「熱狂」は終わった可能性が高く、株式に対しては「強気になれない」と述べた。ただ、ナスダック100指数とS&P500種株価指数がいずれも大幅安となったのは、ファンダメンタルズではなくポジション調整が主な要因であり、持続的な下落局面の始まりというより、上昇ペースの鈍化を意味する可能性が高いという。
クウォン氏は8日付の顧客向けリポートで、「戦争が続く中、ハイパースケーラー各社は設備投資資金を賄うため資本調達を進めており、半導体株買いという狭いテーマの取引は再び戻ってくると考えている」と述べたうえで、「ただ、『熱狂』に支えられた上昇相場は終わった可能性が高く、相場上昇のスピードは鈍化するとみている」と続けた。
同氏は株式相場にはなお上昇余地があるとみるが、上昇を損ねるような弱気シナリオが存在することを踏まえ、投資家が今後のリスクを理解することが極めて重要だと指摘した。
主要なリスクの一つは、大手テクノロジー企業が投資に見合う十分なリターンを得られなければ、借り入れで支えられたAI投資の拡大が失速する可能性だ。
もう一つのリスクは需給環境だ。現在は需要が供給を上回っているものの、今後5年間は生産能力が毎年倍増すると予想されており、市場はより均衡に近づく見通しだ。
同氏は「需給が均衡に向かい始めれば、設備投資は鈍化すると予想している」と述べ、「ただ、現時点のAIはまだテキスト生成が中心の初期段階にある」と続けた。
原題:AI Selloff a ‘Wake-Up Call’ for Investors, Wells Fargo Says (1)
(抜粋)
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