欧州最大の資産運用会社アムンディは、投資サイクルを支えるハイパースケーラーが米金利見通しの変化によって揺るがない限り、人工知能(AI)関連株を中心とするアジア株はさらに上昇する余地があるとの見方を示した。

運用資産2兆4000億ユーロ(約450兆円)のアムンディで新興国市場戦略グローバル責任者を務めるアレッシア・ベラルディ氏はインタビューで、サムスン電子やSKハイニックスをはじめとする韓国・台湾のテック企業の株価急騰について、「バブルとはみていない」と語った。

「これら企業に対する利益予想は相当な高水準だが、今後見込まれる利益と比較すれば株価評価はなお妥当な範囲とみられる」と語った。

こうした見方は、アジアの半導体やハードウエア、サプライチェーン関連銘柄の上昇相場が直ちに失速する可能性が低いことを示唆しているという。AIインフラへの投資額は2030年までに計5兆ドル(約800兆円)に達すると見込まれており、ネットワークを支えるハードウエア企業にはなお大きな成長余地があるとしている。

今後の一段高は、米ビッグテックが引き続きAI投資を拡大するかどうかに左右される。その投資サイクルは米金融政策の影響を大きく受ける。市場では現在、高止まりするインフレに対応するため、米金融当局の次の一手が利上げになるとの見方が広がっている。

米国債利回りが持続的に上昇すれば、企業の資金調達コストが上昇し、投資のハードルが高まる。AI関連の設備投資に逆風となる可能性がある。

ベラルディ氏は、「見通しは依然として米国の投資サイクルに大きく依存している」と指摘。「米金利や米国債利回りはテック分野への投資にとって重要であり、米金融政策を巡る見通しが変化すれば、いずれアジアのテック株に影響が及ぶ可能性がある」と分析した。

原題:Amundi Says Asia Tech Rally Faces Fed Risk But No Bubble Yet(抜粋)

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