(ブルームバーグ):カナダのスポーツウエア大手ルルレモン・アスレティカは通期売上高見通しを引き下げた。経営の立て直しを進める上で、9月に最高経営責任者(CEO)に就任予定の元ナイキ幹部ハイディ・オニール氏が直面する課題の大きさを浮き彫りにした。
ルルレモンは通期売上高の見通しを110億-111億5000万ドル(約1兆7600億-1兆7800億円)とした。これはブルームバーグが集計した市場予想平均を下回る。同社が示した5-7月(第2四半期)の純売上高と利益の見通しも市場予想を下回った。
ルルレモンの株価は4日のニューヨーク市場の時間外取引で下落し、午後4時52分(日本時間5日午前5時52分)時点は11%安となった。同社株は年初来で約40%下落しており、この期間のS&P500種株価指数の構成銘柄の中でも特に低調なパフォーマンスとなっている。S&P500種は同期間に11%上昇した。
低調な業績見通しは、ルルレモン経営陣への圧力をさらに強めている。同社は「Vuori(ヴオリ)」や「Alo Yoga(アローヨガ)」など新興ブランドとの競争激化に加え、レギンスが透けて見える問題などの商品面の課題も抱えている。
少なくとも1年間営業している店舗を対象とする既存店売上高は、中国本土と米州ではおおむね市場予想に沿ったものの、それ以外の地域では成長が鈍化した。
暫定的に共同CEOを務めるメーガン・フランク最高財務責任者(CFO)は発表文で、「通期見通しの修正につながった逆風への対応を続けている」とした上で、経営陣は「必要に応じて追加的な対策を講じている」と説明した。
ルルレモンは別の提出資料で、米州で来店客数が減少し、来店客のうち実際に購入に至った割合も低下したと明らかにした。また、輸入品に対する関税の引き上げが収益性を圧迫した。同社は新製品の投入、業務運営の効率化、マーケティングの向上を通じて米州市場の低迷に対応していると明らかにした。
提出資料によると、ルルレモンは関税の払い戻し請求を行っているが、最終的に回収できる金額は不透明だ。
原題:Lululemon Trims Outlook, Adding Pressure Ahead of New CEO (2)(抜粋)
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