被爆81年を迎えた広島の「原爆の日」。原爆展示を子ども自身が「見る・見ないを選ぶ」という運用案が浮上し、議論となっています。

広島「原爆資料館」「見る」「見ない」子どもが選択?

高柳光希キャスター:
広島の原爆資料館は近年来館者数が増加しています。

理由は様々ありますが、例えばG7広島サミット、被団協ノーベル平和賞受賞、外国人旅行者の増加、国際情勢の混沌などが挙げられます。2025年度の来館者数は258万人で、3年連続過去最多となっています。

原爆の悲惨さを知ってもらうという意味では、原爆資料館に足を運ぶ人が増えるのは非常によいことです。ただ、修学旅行などで訪れる子どもたちが十分に見学できないという課題もあります。

そこで決まったのが、修学旅行生などを対象とした「子ども向けの展示」です。原爆で犠牲になった同世代の子どもたちの遺品や日記を中心に展示するというものです。2028年度から開設を予定しているということです。

また、悲惨な写真などの展示をするエリアで、壁で仕切ったり、入口に注意書きをしたりすることで「見る」「見ない」を子どもたち自身が判断をするという「選択展示」にするかが議論されています。

これまでそのような「注意書き」は、館内に表示されていなかったのでしょうか。

RCC報道制作局 隈元大樹 記者:
今までも原爆資料館の本館には注意書きが存在していましたが、大人や学校の引率の先生に向けた表示で、書き方が「ご留意ください」「凄惨な絵があります」という難しい表現になっていました。

子どもたちが通ったときにその注意書きを見てもなかなか理解が難しい、堅苦しい文面になっていたり、置かれている注意書きの場所も目立つようなところではなかっため、一応は存在はしていましたが、子どもなどはあまり気づかないような表示になっていたということです。