暗号資産(仮想通貨)ビットコインを巡る地合いが悪化し、過去数時間で10億ドル(約1600億円)を超える売りが出た。これによりビットコインは約2カ月ぶりに一時6万7000ドルを下回った。

コイングラスがまとめたデータによると、この売りは暗号資産交換業者による高リスク取引の自動的かつ強制的な手じまい。強制売却の規模は今年2月以来の規模に上るという。

ビットコインは欧州時間の2日朝方に約2カ月ぶりに7万ドルを割り込み、米国時間に入ってさらに下げ幅を拡大、一時6.1%安の6万6970ドルに達した。イーサやソラナなど他の仮想通貨も全面安となっている。

米国とイランの戦争を巡る懸念や、ビットコインに積極投資する戦略で知られる米ストラテジーの売却が、投資家心理を圧迫した。昨年10月に付けた過去最高値の12万6000ドル近辺から、ビットコインの価格はほぼ半値になった。

XSドットコムのシニア市場アナリスト、アントニオ・ディジャコモ氏は、「最近の攻撃の応酬や和平合意に向けた有意な進展がないことから、世界の金融市場全体でリスク回避姿勢が強まっている」と指摘。

「このような環境は通常、伝統的な安全資産の追い風となる一方で、暗号資産などボラティリティーの高い資産には売り圧力が強まる」と述べた。

マイケル・セイラー氏率いるストラテジーは1日、2022年後半以来となるビットコイン売却を明らかにした。売却は約250万ドル(約4億円)規模。世界最大級のビットコイン保有企業が最大限の保有を継続するとしていた長年の方針を転換させたことになる。

ファルコンXのアジア太平洋地域デリバティブ(金融派生商品)取引責任者ショーン・マクナルティー氏は、「日次または週次の終値が7万ドルを下回ることが確認されれば、それは一時的なニュースへの反応ではなく、市場構造の変化を意味する」との見方を示した。

原題:Crypto Liquidations Top $1 Billion as Bitcoin’s Slide Deepens、Bitcoin Tumbles Below $68,000 for First Time in Two Months(抜粋)

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