(ブルームバーグ):トヨタ自動車は29日、2027年半ばに販売予定とされていた次世代のセダンタイプの電気自動車(EV)の開発を中止すると明らかにした。
トヨタの広報担当者によると、米国の補助金廃止やセダンEV市場の低迷、全社的な開発プロジェクトの見直しなどを受け高級車ブランド「レクサス」の「LF-ZC」の開発中止を決めた。同車両に活用する予定だったアルミ部品を一体成形する「ギガキャスト」や生産コストや充電速度などを改良した電池などの技術は他の車両に引き継いでいくという。
トヨタは「LF-ZC」のコンセプトモデルを初めて公開した23年時点では26年に投入を計画しているとしていたが、その後27年に延期する方針だと報じられていた。トヨタの広報担当者は直近の予定時期についてはコメントを控えた。
急成長してきたEV市場は脱炭素に後ろ向きなトランプ政権の誕生もあって普及スピードが減速しており、自動車業界では投資や開発計画の見直しの動きが広がっている。トヨタも26年に150万台としていたEVの販売目標について需要を踏まえて見直していく考えを既に表明しており、4月に社長に就任した近健太氏が収益力の改善に取り組む方針を掲げていた。
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