イスラエルのネタニヤフ首相は25日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラへの攻撃を強化すると述べた。米国とイランの和平交渉におけるイラン側の要求に反する動きとなる可能性がある。

イランは、ホルムズ海峡の通航再開につながる米国との合意の一環として、レバノンでの敵対行為の停止を求めている。米ニュースサイトのアクシオスは、米国とイランの合意に向けた草案に、イスラエルとヒズボラとの戦争を終結させる文言が含まれていると報じた。

ネタニヤフ氏は23日夜、イランとの合意についてトランプ米大統領と協議。その上でネタニヤフ氏は、トランプ氏が「レバノンを含むあらゆる戦線の脅威に対し、イスラエルが自衛する権利を再確認した」と述べた。また、イランとの最終合意は「核の危険を排除しなければならない」との認識でトランプ氏と一致したとも述べた。

25日にはイスラエル国防軍が、レバノン南部にあるヒズボラのインフラ施設への攻撃を発表した。これは、ヒズボラが発射した爆発物搭載ドローン(無人機)がイスラエル領内に落下し、イスラエルに向けて発射されたロケット弾を空軍が迎撃したことを受けたものだ。その後、イスラエル軍はレバノン全土で70カ所超のヒズボラのインフラ施設を攻撃したと、テレグラムで発表した。

発表によると、イスラエル軍はヒズボラの司令拠点10カ所、武器保管施設、その他のインフラ施設を攻撃した。これらは、イスラエル兵と民間人への攻撃にヒズボラが使用していたものだとしている。また、イスラエル兵が現在活動しているレバノン南部でオートバイに乗って行動していたヒズボラ戦闘員も殺害した。

AFP通信によると、イスラエルは10カ所の村に避難命令を出し、ヒズボラが4月中旬に発効した停戦に違反したと非難している。

ネタニヤフ氏がレバノンでの追加攻撃を発表してから数時間以内に、ホルムズ海峡周辺にあるイラン沿岸部の都市シリク、ジャスク近郊で大きな爆発音が聞こえたと、イランのファルス通信が伝えた。

またイランのタスニム通信によると、同国南部バンダル・アッバスでも3回の爆発音が聞こえたという。

原題:Israel Will Intensify Lebanon Strikes Amid US-Iran Deal Talks(抜粋)

--取材協力:Veena Ali-Khan.

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